【第36回】口の中の観察ポイント~歯が生える前から観察を~
子育て応援コラムでは、子育て中の方たちに役立つ情報などを発信します。
今回は「口の中の観察ポイント~歯が生える前から観察を~」をテーマに、子どもの歯について観察するポイントを紹介します。
口の中の観察ポイント~歯が生える前から観察を~
1.4・5か月ごろ
上あごと下あごの歯ぐきの部分に、これから生えてくる歯のふくらみが見られます。
2.7・8か月ごろ
下の前歯「乳中切歯(にゅうちゅうせっし)が2本生え始めてきます。
最初に生えてくる乳歯は、下の前歯が多いですが、上の前歯が先に生えてくることもあります。早いお子さんは4~6か月ごろから生えることもありますので心配いりません。
3.上唇小帯(じょうしんしょうたい)
上あごの真ん中の粘膜のひだ部分は上唇小帯といいます。上の前歯が生えて、仕上げみがきをするときに気をつけないと痛がって歯みがきを嫌がる原因になります。
4.舌小帯(ぜつしょうたい)
舌の裏側の正中部には、舌小帯という粘膜のひだがついてます。このひだが短い(舌がハートになる)と、母乳やミルクの飲みが悪い場合があります。また、言葉の活舌にも影響する場合があります。
5.上皮真珠(じょうひしんじゅ)
歯ぐきや、上あごに小さな白い球形のかたまりが1個から数個みられます。歯をつくった組織が吸収されず残ったもので、自然に消失しますので、治療の必要はありません。
6.先天生歯(せんてんせいし)
生まれたときすでに歯が生えていることをいいます。ほとんどが、下の前歯(乳中切歯)です。通常より早く生えるため、歯の形が未熟で表面のエナメル質が薄いため色も黄色になることがあります。
7.癒合歯・癒着歯(ゆごうし・ゆちゃくし)
下の前歯2本がくっついて1本の歯のようになっている歯のことをいいます。歯のつなぎ目がむし歯になりやすいです。
※お口の中で心配なことがあれば、小児歯科医院・保健センターで相談しましょう。
※参考写真 医歯薬出版「歯と口の健康づくり」より
更新日:2020年11月15日