【第35回】「こ」食と「わ」食

子育て応援コラムでは、子育て中の方たちに役立つ情報などを発信します。

今回は「「こ」食と「わ」食」をテーマに、いろいろな食事形態を説明し、その中で家族そろって食事をすることの大切さを紹介します。

「こ」食と「わ」食

最近「こしょく」という食事形態が問題となってきています。

「孤食」いつも子どもだけで孤独な食事をさせていませんか?

家族が不在の食卓で、ひとりだけで食べることです。食事中の会話やしつけが社会性や協調性を育みます。

 

「個食」家族で同じ献立を食べず、バラバラなものを食べていませんか?

家族それぞれが、自分の好きなものを食べることです。同じ料理の感想をいい合ったり、作った人の苦労を気遣ったりすることで、連帯感や協調性を育みます。

 

「固食」いろいろ食べず、好きなものだけを食べていませんか?

自分の好きな決まったものしか食べないことです。栄養が偏るのはもちろん、肥満、生活習慣病を引き起こす原因にもなるので注意しましょう

 

「小(少)食」いつも食の細い子になっていませんか?

いつも食欲がなく、少しの量しか食べないことです。小食が続くと発育に必要な栄養が足りなくなり、気力が続かず無気力になります。元気に動き回れる丈夫な体が育ちにくく、心の発達にまで影響する心配があります。

 

「濃食」味の濃いものばかり食べさせていませんか?

加工食品など濃い味付けのものを食べる事です。塩分や糖分が多く、味覚そのものも鈍ってしまいます。

 

「こ食」改善のポイント

「こ食」を改善し防ぐポイントは、家族のコミュニケーションです。食卓はただ物を食べるだけでなく、団らんを通じて心を育む場でもあることを再認識しましょう。

食事は栄養のバランスも大切ですが、食卓での家族の「団らん」によって得られるマナーや思いやりの気持ちなど、生きるうえで必要なことを学ぶ場でもあります。

「和食」栄養バランスのとれた日本型食生活

ご飯を中心に、水産物や畜産物、野菜などを使ったいろいろなおかずを組み合わせ、栄養バランスに優れた「日本型食生活」を実践して、生活習慣病や肥満を予防しましょう。

また、地場産の食材や旬の食材、伝統的な食材を使った「和食」を食べることは、食文化の伝承にもつながります。

 

「輪食」 食卓を囲む家族の団らん

みんなで、一緒に食卓を囲み、楽しく食事をして、家族のコミュニケーションを深めましょう。家族そろって食事をしたり、子どもと一緒に食事の準備をすることは、子どもたちが食事の所作やマナー、調理技術を身に付けることにもつながります。

和食(なごやかな食卓)、話食(会話の弾む食卓)、輪食(食卓を笑顔で囲む)、倭食(やまとの食材を使って地産地消)などを意味したもので、温かな食育を推進していく思いをつめています。

1日3回食事をすれば、1年で1,095回になります。ぜひ、「わ」食を意識していただき、食卓を家族団らんの大切な時間として過ごしてください。

更新日:2020年10月15日