【第13回】誰でも通るイヤイヤ期

子育て応援コラムでは、子育て中の方たちに役立つ情報などを発信します。

今回は、「誰でも通るイヤイヤ期」というテーマで、お子さんのイヤイヤ期と上手く向き合うための方法をご紹介します。

誰でも通るイヤイヤ期

イヤイヤ期ってなに?

イヤイヤ期とは、自我が芽生えはじめ、自分の要求をぶつけてくる第一次反抗期のことです。
1歳から2歳にかけて、子どもは、自分の周りのことに関心を持ち「なぜ?」・「なに?」など、たくさんの知識欲がでてきます。そして、自分でやってみたいという気持ちが芽生えてきます。ですが、その気持ちを上手く相手に伝えることができず「イヤ!」「ダメ!」といった言葉や態度で表現するようになります。

自分の気持ちや行動をコントロールする方法を学ぶ

イヤイヤをして、自分ではどうにもならない事を知ったり、怒りを出さなくても伝わる方法を知る事が出来るようになったりすると、自然と自制が出来るようになってきます。
イヤイヤは、お子さんが、自分で自分をコントロールしようと頑張っている状態なのです。
自分の気持ちをぶつけるとどうなるか、受けた方はどう感じるのか、こういったことを感じながら、子どもは自己コントロールする方法を学んでいきます。
また、周囲とぶつかりあうことで相手の思いに気づき、社会のルールや約束事についても学んでいきます。

イヤイヤの対処法と接し方

この時期は、大人が先に折れてあげることがコツです。気持ちに折り合いをつけることができたときには、自分の思いを受け止めてもらっている、理解されている、分かってもらえたと、相手への信頼感が生まれていきます。

1.子どもの気持ちを言葉にする

「~なの?」「やりたくないの?」「見たかったの?」など、考えられるイヤイヤの理由を子どものペースに合わせて聞いてあげましょう。

2.子どもの気持ちを一旦受け入れ、大人の考えを伝える

出来そうな事はさせて、出来なさそうなことであれば「~したかったんだね」と、一度気持ちを受け止めてから、「でも、~は~だから、~にしてみたら?」と代案を提示してみましょう。

3.子どもに決めさせる

「これとこれどっちにする?」と、2種類用意して、自分で決めさせてあげましょう
※選ぶ力は、自分で物事を決めていく力にもつながります。

4.時にはユーモアで!

「○○ちゃん、イヤイヤ虫がいっぱいくっついているよ。頭に(ほら捕まえた。と、捕まえたふりをしてプッ!〈虫を吹き飛ばすフリ〉)、肩にも、おへそにも、お尻にも(プッ!プッ!プッ!)、これでみんないなくなったよ!よかったね~!」など、お子さんの気持ちが切り替わるような工夫をしてみましょう。

5.時には怒鳴ったり叱ったりすることも

怒ることは自分の感情に素直になること。お互いに感情をぶつけ合うこともあるでしょう。でも、子どもに向けて「いやな子」、「そんな子はキライ」など、子どもの人格を傷つけるようなことはいわないであげてください。
また、怒ったままでなく「ごめんね。怒りすぎちゃったね。」と謝り、一呼吸おいて、一緒に振り返る時間を持ちましょう。

成長の段階で必要なこと

親が子どもに何かを頼んだときに「イヤ!」と言えるようになったら、成長の現われと受けとめ、見守りながら「イヤ!」「ダメ!」に付き合いましょう。
言動は反抗的でも、まだまだ親が自分のそばにいるか、自分のことを気にかけてくれているかを気にしています。
親に見守られていて、不安を感じたときに戻ることができるという安心感が、お子さんの成長を後押しします。
お子さんの突然の変化に戸惑うかもしれませんが、親はイヤイヤ期を乗り越える案内役だと思って関わりましょう。

更新日:2018年12月24日